VM上のCentOS 7でファイルシステムの容量拡張をしようとしたところハマったので備忘として。
vSpere6系で自身のPCに検証環境を構築していたとき、vMotionの検証をしたいが、共有ボリューム(CSV)が必要なため
一旦、Linux上のNFSを利用しようとしたとき、Linuxのファイルシステムの容量が不足していたので、VM上のストレージを拡張したが、
実際のサーバ上では領域が増えていなかった。
調べると、VM上のLinuxのストレージを拡張するために、追加でパーティション拡張、物理ディスク(PisicalVolume、PV)拡張、ボリュームグループ(VolumeGroup、VG)拡張、論理ボリューム(LogialVolume)の拡張が必要とのこと。
事前準備
まず、
# df -h
で各ファイルシステムの容量を確認する。
今回増やす予定の/dev/mapper/centos-rootは、15GBとなっていた。
また、
# lsblk
でブロック単位の容量もみておく。
パーティションの拡張(といっても作り直し)
# fdisk -l
でVMで追加した容量が正しく追加、認識されていることをを確認。
次に、
# fdisk /dev/sda
で、対話モードに移行し、パーティションを作り直します。
まず、pで再度パーティションの内容を確認、今回は/dev/sda2を拡張するため、一旦dでパーティション削除をし、
再度Pで削除されたことを確認の上、nで作成を行う。次の画面でp(プライマリパーティション)を選択し、バーティション番号は2を入力。
パーティションの開始、終了とも初期値のためEnterで進み、パーティションの再作成を行う。
再作成が終了したら、pでパーティションが正しく再作成されたこと、セクター数が拡張後のセクタ数と一致することを確認し、wで保存します。
保存を終わると再起動か、partprobeなどの入力を求められるので、ひとまず再起動。
物理ディスク(PisicalVolume、PV)拡張
続いて物理ディスクの拡張。
まず、
# pvdispla
で、現在の物理ディスクの状態を確認する。
やはり拡張されていないので、拡張を行う
# pvresize <最終パーティションのPV名>
を実行して、pvのサイズを調整する。問題なく実行できたかを
# pvdisplay
で再度正しく拡張が完了したことを確認しておく。
ボリュームグループ(VolumeGroup、VG)拡張
ボリュームグループも同様に
# pvdisplay
で現状を確認し、拡張をされていなければ、
# lvextend -l <割り当てたいPE数> <拡張したいLV>
を実行して拡張を行う。拡張後は
# pvdisplay
で拡張状況を確認する。
論理ボリューム(LogialVolume)の拡張
最後に、論理ボリュームの拡張を行う。
# xfs_growfs /dev/<拡張したいLV>
※ext4の場合は、# resize2fs /dev/<拡張したいLV>
を実行する。
# df -h
を実行し、最終的にファイルシステムの領域が拡張されたことを確認して終了する。